ゆうちょ銀行の株価が下がって高配当扱いされていますが、買うべきではない理由を書きます。
ゆうちょ銀行(7182)の株価が激安だけど買えない理由
株価は現在割安
こちらはゆうちょ銀行の5年チャートです。
引用:楽天証券_ゆうちょ銀行
株価はみるみる下がり、今年に上場来安値をみごと更新しました。
▽ゆうちょ銀行(7182)の株価指標です。
株価 | 1,072円 |
PER | 14.88 |
PBR | 0.34 |
配当利回り | 4.66% |
※12月13日時点での数値です。
PBRは1倍割れしており、割安の部類に入ります。
株価が下がったおかげで配当利回りもかなり高くなっています。
この指標だけ見ると買いたくなってしまいますが、やはり安いなりの理由があります。
理由①事業内容が頼りない
これはゆうちょ銀行のセグメント別利益です。

資金利益: 74%
役務取引等利益: 10%
その他: 16%
いちばん割合が高い資金利益というのは資金を国債や社債などに投資して得られた利益のことです。
役務取引等利益はゆうちょペイの決済やATM使用などの手数料です。
お気づきでしょうか。
「銀行」っていう名前がついているのに企業への融資はしていません。
理由は融資の審査能力が疑問視され、政府の認可が下りないからです。
ちなみにみずほや三菱UFJなども資産運用していますが、その利益は全体の10%程度にしかなっていません。利益のほとんどは企業への融資の利息で成り立っています。
資金運用の利回りが低い
ゆうちょ銀行の主軸である資金運用ですが、肝心の利回りが1%以下です。
h、低い。。。
では何に投資しているのか見てみましょう。
出典:https://www.jp-bank.japanpost.jp/ir/information/pdf/kessan201911.pdf
ほとんど債券ですね。
資金運用の利益は主にこの債券の利息から成り立っています。
しかし、日本国債も米国債券も右肩下がりです。
苦しい状況です。
会社の成長期待度を表すROEも2.3%とかなり低いです。
投資家はROEを重視するので、株が買われることもあまり期待できないです。
理由②不適切販売による影響
2019年7月 ゆうちょ銀行は高齢者を対象に投資信託を不適切に販売していたことが発覚しました。
件数は1万9500件と膨大で、この問題の解決にはまだまだ時間がかかります。
解決するまでは投資信託に関する営業活動を自粛するとのことですので、確実に業績に悪影響をきたすでしょう。
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減配はあるか?
現在配当利回りが4.66%とかなり高い水準にある同社、この配当を維持する余力はあるのでしょうか。
配当性向は70%と高めです。
減配の可能性も十分考えられますが、ゆうちょの見解としては以下のようになります。
https://www.jp-bank.japanpost.jp/ir/stock/ir_stk_haitou.html
2020年度末までは年間配当50円を確保!
とりあえず1年先の減配はないみたいですね。
その次の年は減配はあっても増配することはなさそうです。
高配当銘柄だからといってむやみに飛びついてはいけませんね。
以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。