銘柄分析

ヤマハ発動機(7272)高配当は維持されるのか!?【株価暴落】

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株価が大きく下落し、超高配当となっているヤマハ発動機(7272)の銘柄分析と減配リスクについて考察してみました。

この記事は
・高配当銘柄狙いの投資家
・ヤマハ発動機ホルダー
・ヤマハ発動機を候補に入れている方
向けに書いています

動画で見たい方はこちら!

企業情報

社名 ヤマハ発動機(株)
所在地 静岡県磐田市
創立 1955年
従業員数 連結 55,255名
年収 740万円
大株主 ヤマハ
日本マスタートラスト信託銀行
日本トラスティ信託銀行

 

ヤマハ発動機(株)は楽器の製造を手掛けるヤマハ(株)から分社化してできました。
そのため、大株主にはヤマハ(株)が存在し、配当金を上納するかたちとなっています。

事業

セグメント別の売上高はこんな感じです。

セグメント別売上高
二輪車
・マリン
の2本柱となっていますね

二輪車事業について

二輪車は言うまでもなく世界でも高いシェアを誇っています
ホンダとヤマハは日本が誇るバイク界2大企業です

ちなみにバイク市場の規模はこんな感じです

バイクの市場規模
インド、中国にバイクの需要が集中しています。
新興国は車を買うお金がない、という事情と人口が多くて交通量がハンパないので、バイクの方が都合がいいのです。
実際インドではヤマハのバイクがシェア首位を獲得しており、バイク事業の売上は安泰といえます。

このグラフを見ると日本がわずか1%しかないことがわかります

バイクの工場はほとんど海外の現地に立てて、製造しており、売上もほとんどが海外から上がってくることになります。

そのため、ヤマハの事業は為替の影響を大きく受けるという特徴があります

マリン事業

マリンの画像

マリン事業ではボートやクルーザーの製造を行っています

日本ではあまりなじみがありませんが、ヤマハのクルーザーはデザインもさることながら、デザイン性が評価されていて、結構外国人に支持されています

このマリン事業は営業利益率が高いので、売上ではバイク事業がの方が多いですが、営業利益に関してはマリン事業が勝っています。
そのため、実質マリン事業がこの企業を支えているといえます。

感染症の影響は?

さて、感染症の影響ですが

現在世界中の工場が稼働停止中となっています

また、国内の工場も5月中に3週間ほど停止する予定となっています。

さらに4月22日のニュースでは世界各地の工場再開が延期となったことが発表されました。

ヤマハのニュース
出典:日経新聞

つまり感染症が収束しない限りは工場復帰のめどが立たない、といったところ。。

業績への影響は未知数ですね。。

業績の推移

こちらはヤマハ発動機の売上高の推移です

ヤマハ発動機の売上高
過去4年間の実績と今期の予想を表示しています
一応じわじわ上がっているうに見えますね

一番右の2020年の予想の値、5年間で一番高くなっていますが、これは感染症の影響が出る前に発表された値です

実際はほぼ確実に2019年の値を割ってくると思います

しかしそれまでは安定していたことがわかります

続いて純利益の推移です

ヤマハ発動機の純利益の推移
2017年に過去最高益を記録していますが、それからは下落基調となっています

こちらの2020年予想値も感染症の影響の数値ですので、実際の値はもっと低くなります

 

収益性

収益性についての指標をまとめ、他社と比較しました。

営業利益率 ROE
ヤマハ発動機 7% 11.3%
ホンダ 4.8% 7.0%
川崎重工 3.6% 5.4%

 

営業利益率、ROEともにヤマハ発動機が高いので、収益性については優れているといえます

ROEとは自己資本利益率とも言い、効率の良い経営ができているのかを測る指標です。高いほど優れています。

配当金は維持されるのか??

現在の配当利回りは7.5%と非常に高いです。

そんなおいしい話はないので、減配されるのではないか?

そう思う人も多いでしょう。

最終的に減配するかしないかは経営者、大株主の意向によって決まります
しかし、配当金を支払う余力があるかどうかを調べることは可能です

その方法を説明します

配当性向を調べる

配当性向とは純利益に占める配当金の割合のことです
1株あたり純利益÷1株あたり配当金×100
で算出できます

この配当性向が高すぎると、配当金が純利益を圧迫してしまい、減配リスクが高まります。

1株当たり純利益と1株当たり配当は株探などのサイトから確認できます。
下図の赤枠で囲った部分です。


出典:株探

現在の配当性向は
90÷229×100=39%
そんなに高くないので大丈夫!
と考えてしまいがちですが、この1株あたり純利益は感染症が広まる前の数値です
安易に信用してはいけません!

▼純利益が半分になったと想定しましょう

その場合、
90÷115×100=78%
かなり高いので、この数値を維持するのは難しいですが、一応利益が半分まで落ち込んでも配当金は出せる、ということです

もし純利益が0だったら?

純利益よりも配当金が上回ったら、配当金は支払えないのか?ってことですけど、その場合、利益剰余金から支払われます。
利益剰余金とは、これまでの利益のストックです。

株探などのサイトから確認できます。下図の赤枠で囲った部分です。
ヤマハ発動機の利益剰余金
出典:株探

ストックが6000憶円あるので、配当金がこれを上回らない限りは大丈夫、ということですね。
ちなみに配当金の総額ですが、有価証券報告書などからわかります。
配当金×発行株式数でも可。
下図は有価証券報告書に記載されている配当金の総額です。

ヤマハ発動機の配当金の総額
引用:有価証券報告書

中間配当と期末配当を合わせて315億円ということがここから確認できますね

先ほどの利益剰余金が6000億円だったので、配当金の余力は全然余裕ということが判断できます

 

また、大株主にヤマハ(株)がいるので、そちらに配当金を渡すという目的のためにも、減配の可能性は少ないかと思います。

株価の推移

こちらヤマハ発動機の週足チャートです

ヤマハ発動機の株価チャート

引用:株探

株価 1204円
PER 5.3倍
PBR 0.6倍

かなり安い状態です
1200円台で低迷していますね

工場が再稼働しない限りは業績への影響が未知数なので、株価は上がらないと思います

そして思いっきり下落トレンドなので、テクニカル的にみても買いのタイミングではないです

もし買うのであれば、5月13日の決算発表を見てからですね

まとめ

・バイク市場は新興国がメイン
・工場はほとんど稼働停止中
・配当余力はある
・次の決算発表で下がる可能性があるので今は決算待ち

ヤマハだけではなく工場が停止してる製造業はいったん買うのを待った方がいいと思います。
どうなるかわからない状態っていうのは株価を下げる要因になります。
たとえ赤字とわかっていても、工場が稼働して、立て直しができる状態になったら、分析ができるようになるので、これは自信をもって買いだなって判断できるようになり、株価が上がり始めます。

以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!