ユビキタスAIの銘柄分析に関する記事を書かせていただきます。身近なところでいうと、Amazon Alexsaを車載機に搭載するソフトウェアを開発したりしている企業です。
ユビキタスAI<3858> PER1,298倍の銘柄分析してみた
企業名の通り、AI関連の銘柄です。特徴はPER1,298倍というところ笑。
この記事の要点は以下の3つ
- 2019年に黒字復帰
- 収益力はないが、体力はある
- やっぱり株価は割高
企業情報
社名 | 株式会社ユビキタスAI |
設立 | 2001年 |
本社所在地 | 東京都新宿区 |
代表取締役社長 | 長谷川聡 |
事業 | 情報、通信業 |
従業員数 | 82名 連結109名 |
株式 | 10,457千株 |
大株主 | 鈴木仁志 村田製作所 |
事業内容
①ソフトウェアプロダクト事業
自社開発によるデバイス組込み用ソフトウェアの開発及び販売
②ソフトウェアディストリビューション事業
海外ソフトウェアの輸入販売、テクニカルサポート、及びカスタマイズ開発
③ソフトウェアサービス事業
株式会社エイムにおける、組込みソフトウェア等の受託を中心とした各種ソフトウェアの設計、開発、及びデータコンテンツのライセンス販売
セグメント別の売上高です。
SWディストリビューション事業が一番奥の割合を占めていますね。
業績
2017年~2019年の売上高・経常利益・純利益の推移です。

かろうじて右肩上がり
赤字は2019年には何とか脱却した模様。
ソフトウェアプロダクト事業
・高速起動関連の売上堅調
・コネクティビティ&セキュリティ関連の受託開発案件が減少
ソフトウェアディストリユーション事業
・既存顧客からのロイヤルティ堅調
・「CodeSonar *3 」やECU関連開発ツールなどリピート及び新規顧客から年間 ライセンス及びサポート売上を計上
ソフトウェアサービス事業
・コンテンツライセンス堅調
ニュース
2019年4月
IoT機器の脆弱性検証に最適化したツールとして、米国のBeyond Security社と共同開発した「beSTORM X」を利用してIoT機器メーカーのセキュリティ検証を支援する「IoTセキュリティ検証サービスの提供を開始
2019年6月
RISC-V対応の商用リアルタイムOS「TOPPERS-Pro/ASP」の販売を開始
2019年9月
組込み機器にクラウドベースの音声サービスAmazon Alexaを搭載するためのソフトウェア開発キット「Ubiquitous Voice Service Connect」販売開始
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財務
2017年~2019年の自己資本比率の推移です。

自己資本は微増。
2019年に黒字となったため、自己資本が増えていますね。しかし、利益額が小さい為、微増にとどまっています。
自己資本比率は意外と高いですね。
自己資本も極端に少ないわけではないので、体力のある企業と判断していいですね。
2017年~2019年の営業CFの推移です。
営業CFはなんとかプラスですね。
本業からの収益がちゃんとあることがわかりますね。
続いて2017年~2019年のROEの推移です。

ROEはかなり低い。
AI関連の企業ってROEの水準が高いのですが、ここはまさかの3%を切っている状態です。
この数値を見ると投資をしようと思わなくなってしまいますね。。
株価推移
ユビキタスAIの2年チャートです
9月18日
株価 649円
PER 1,298倍
PBR 2.48倍
信用倍率 ー
配当 -
外国人保有率 3.3%
時価総額 6,787百万
PER1,298倍て!!
分母となるEPSがとても低いのでしょう。
PBRは2.38倍とPERほど高くないですね。
それでもこの業績にしては割高です。
利益が出ていないので配当金はありません。
外国人保有率も低く、あまり期待されていない模様。
株価を上げるような材料もなかなか出てこないので、今は買い時ではありません。
まとめ
・業績は右肩上がり
・自己資本比率高い
・買い材料となるニュースが少ない
・ROE低い
・株価は割高
以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。