東名<4439>の銘柄分析の記事です。
東名(4439)株価急伸。オフィス関連の優良企業。
この記事の要点は3つ
- 中小企業向けの社内ソリューションを提供
- ファンダメンタル的には良い
- まだ人気はない
企業情報
社名 | (株)東名 |
本社所在地 | 三重県四日市市 |
設立 | 1997年 |
従業員 | 連結314人 |
代表取締役社長 | 山本文彦 |
事業内容 | オフィスソリューション |
大株主 | 山本文彦 82.3% |
大株主は社長の山本氏。
保有割合は82.3%と非常に高いです。
経営者が大株主の場合は株価を上げるように計らってくれるため、投資家としては狙い目です。
事業内容
①オフィス光119事業
中所企業向けに付加価値を付けたブロードバンドサービスを提供している。
②オフィスソリューション事業
オフィス用品やネットワークカメラ、ウォータサーバなど、オフィス内のライフラインサービスを提供している。
③ファイナンシャルプランニング事業
来店型保険ショップを運営している。
セグメント別営業利益はこんな感じです。

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戦略
クロスセル戦略によりライフラインサービスをワンストップ化!
通常、プリンターはキャノン、ネットワークはNTT、など社内のライフラインサービスを構築するにあたっていろんな会社とやりとりが必要になりますよね。
それらのサービスを全部請け負いますよ。というのが東名です。
複数のサービスを請け負うことで、セット割として安い価格で契約を結んでいます。
顧客としてはコストを抑えられる上、東名に連絡すれば幅広く対応してもらえるので、安心ですね。
小売電気事業の開始予定!
さらなるライフラインサービスの拡張を目指しています。電気小売りとして契約を結ぶことができれば、顧客との長期的な信頼関係を築くことができる、というのが狙いです。
業績
売上高・経常利益・純利益の推移です。

売上高と経常利益は連続して伸びていますね。
このまま続いてくれれば問題ありません。
オフィス光119
契約件数は堅調に増加
オフィスソリューション事業
減益
ファイナンシャル・プランニング事業
減益
財務
自己資本比率と自己資本の推移です。

自己資本は増えていますね。しっかり利益を出せているからでしょう。
自己資本比率はまだ40%台。あまり高くはないですね。
しかし、徐々に伸びてきているので、レバレッジ経営を基本としているのではなく、ただ、自己資本が至っていないだけと見受けられます。
順調にいけば、2020年には自己資本比率は50%を超えてきそうですね。
収益力
株主の資本からどれだけ利益を生み出せたかを表すROE、
株主の資本+借金での利益率を表すROAの推移です。

ROE,ROA共に2018年から比べると下がっていますね。
売上は上がっていたのでですが、賞与、買掛金などがかさんで純利益が減少したことが要因となっています。
ROAは7.8%とそんなに悪い数字ではありません。
これからといったところですね。
株価推移
1年チャートです。

12月3日 時点
株価 4,175円
PER 17.27倍
PBR 2.57倍
配当利回り 0%
信用倍率 -
外国人保有率 0%
浮動株 0.1%
▽急激に株価が伸びている割にはPER,PBRともにそこまで高くありません。
▽浮動株少なすぎです。笑
浮動株とは、50単元未満の株主が保有している株式のことです。
この数字が少ないと、株式を保有している個人投資家も少ないということが言えます。
持ち株会があり、大株主に社長や役員が名を連ねていることから、この会社は相当株価を意識しているはずです。
常に株価を意識した経営を行う為、株価は上がりやすいかと思います。
▽12月3日に株式分割を発表したことから株価は急伸しています。
まとめ
・業績は連続増収
・無難な財務
・社長が大株主、持ち株会あり
・顧客が中小企業もしくは個人事業主
今後伸びるかどうかがわかりづらい事業ですね。
それゆえに人気が出なさそうですが、気づかれにくくもあるので、仕込みやすい。
良くも悪くもといったところですね。
ファンダメンタル的には悪くないので、成長株として買っておいてもいいかと思います。
以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。