丸亀製麺で使える割引券がもらえる!それがトリドールです。
この記事ではトリドールの優待内容と企業分析を行います。
トリドールを保有検討している方は必見です。
株主優待
トリドールでの株主優待についてです。
必要株式数:100株
内容:割引券
権利確定月:3月、9月
優待利回り:3.5%(2020/3/2)
優待券は以下のような飲食店で利用できます。

個人的には丸亀製麺、まきの、丸醤屋が好きです。笑
もらえる割引券は保有株式数によって変わります。

100株保有で4,000円分の割引券が年2回もらえるので、結構お得ですね!
さらに、200株以上を1年間以上保有した場合、下記のような優遇制度を受けることができます。

会社の近くに丸亀製麺があったり、トリドール系列のお店に行くことが多い方は保有しておくと便利ですね^^
業績
こちらはとりどーりの業績推移になります。
引用:https://kabutan.jp/stock/finance?code=3397
売上は連続増加、営業利益2.9倍
これだけ見るとすごく成長しているように見えますが、そういうわけではありません。
2018年は海外子会社の減損損失を計上しているので、異常に営業利益が下がっていただけです。
減損損失とは・・
企業が保有する固定資産の収益性が低下して投資回収可能額が帳簿上の価格を下回った場合、その下落分を損失として損益計算書に反映したもの。原則、特別損失として計上する。
簡単に言えば、100億円で買った会社が70億円分のパフォーマンスしか生み出せないので、30億円分を損失として計上した、ということです。
ちなみに売上高に関してですが、
非常に長い期間で連続増加を続けています。
引用:https://kabutan.jp/stock/finance?code=3397
ざっと見ると、2001年から2020年までの20年間で連続増収していることがわかりますね。
2015年の成長率が書かれていないのは、会計基準がIFRSに代わり、前年と会計のやり方が異なっているためです。
セグメント別業績
セグメント別の売上高は以下のようになっています。

一番割合が高いのは丸亀製麺ですね。
他の飲食店は丸亀製麺と比べると非常に低い割合となっています。
注目しておきたいのは、海外事業が大きく伸長していることです。
人口が減少する日本での事業展開は限界があるため、海外に手を伸ばす飲食企業が増加しています。
しかし、いまのところ大きく成功しているところはありません。
トリドールは海外の飲食会社を買収して、以下のようなビジョンを思い描いています。

2025年まで日本を超える数の店舗を海外で構えることを予想しています。
これから営業費用がどんどんかさむでしょうね。
トリドールの日本での品質は高いですが、結局海外では地元の企業を買収する形になるので、品質はその会社の実力によって変わってきます。
どうなるかは未知の領域ですが、外国で丸亀製麺を見かける日が来るかもしれませんね。
収益性
引用:https://kabutan.jp/stock/finance?code=3397
収益性は低いです。
飲食業界自体、利益率の低下が起こっているので、しかたがないことなのですが。。
原因は人件費の高騰と材料費の高騰になります。
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配当金
こちらは配当金の推移になります。

配当金横ばい。
配当性向は20%を意識しているようですね。
配当利回りは0.57%。
結構低いですね。
飲食業界の配当利回りが低いのには理由が2つあります。
1.利益率が低い
2.株価が割高
利益率が低い理由につきましては、先述した通りです。
株価が割高な理由としては、飲食業界は業績が安定しやすいことから買われやすいといわれています。そのため、PERは他業種と比較すると高めの傾向にあります。
配当利回り=1株当たりの配当金÷株価×100
という計算式なので、株価が高くなれば配当利回りが低くなるというわけです。
財務
財務に関する指標をまとめました。
自己資本比率 | 16.9% |
有利子負債 | 64,244百万円 |
利益剰余金 | 30,122百万円 |
営業CF | 84百万円 |
設備投資 | 10,600百万円 |
研究開発費 | 5,000百万円 |
自己資本比率は低いです。
正直いい状態じゃないですね。。
過去の数値を見ると少しずつ下がっています。
海外の店舗拡大や買収などの費用が増えていることが要因です。
そのため、設備投資、研究開発費も多いです。
純利利益が2,600百万円なので、有利子負債を返すのも時間がかかります。。
結構無理をしているので、財務は健全とは言えませんね。
今後の株価
こちら3年チャートになります。
引用:https://kabutan.jp/stock/chart?code=3397
株価 2326円
PER:38倍
PER:2.1倍
2020/3/4
業績は伸びているので、株価は上がってもいいはずですが、コロナの影響で大きく株価は下落しています。
優待の利回りも上がっているので、これくらいの株価なら全然アリ。
今後も株価は上げる可能性が高いです。
今までの数値を参考にすると、PERは40~45倍くらいに推移するのではないかと。
注意したいのは海外子会社の状態ですね。
昨年は減損損失を出しているので、同じようなことが起きたら大きく株価が下落する要因になります。
まとめ
ポジティブ要素
・売上高はひたすら右肩上がり
・優待利回りが高い
・海外展開に積極的
ネガティブ要素
・昨年に海外子会社の減損処理をしている
・財務は不安定
・利益率低い
以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。