オートクレジット事業を手掛けるプレミアグループに関する記事です。
プレミアグループ<7199>業績好調&自社株買いも発表
この記事での要点です。
- 中古車向けにオートクレジットサービスを提供
- 2019年第一四半期で業績が大きく伸長
- 株価は現在割高
企業情報
社名 | プレミアグループ株式会社 |
本社所在地 | 東京都港区 |
従業員 | 連結457名 |
代表取締役社長 | 柴田洋一 |
設立 | 2015年 |
決算月 | 3月 |
事業 | 中古車オートクレジット |
大株主 | 日本マスター信託口 |
事業
主な事業は以下の2つ
①オートクレジット事業
下図のように、自動車販売店を対象に、自動車ローンのサービスを提供しています。
ターゲットは主に中古車小売店です。

②ワランティ事業
自動車の修理保証サービスを提供しています。
セグメント別の売上高です。
オートクレジット事業が多くを占めています。
オートクレジット事業はストック型ビジネスの為、収益が減りにくいという特徴があります。
2Q決算で株価高騰
11月14日に発表した決算が好感触だったことから、翌日15日の株価は大きく上がりました。
▽決算報告書まとめ
・2Qのクレジット事業が前年比+41.6%
・2Qのワランティ事業が前年比+55.6%
・2Q累計利益は前年比+2.9倍
・税引き前利益の進捗率97.2%
・60万株を上限とする自社株買い発表
だいぶ好調ですね。国内でもまだまだ伸長の余地があると公表しているので、これからも期待できます。
あとは、海外事業がどう転ぶかですね。海外で売り上げを確保するにはそれなりの費用が必要になりますので、しっかりと成果を得ることができないと株価を下げる要因となってしまいます。
プレミアグループの強み
安定収益
ストック型ビジネスの為、季節による変動も少なく安定した収益を確保できます。
携帯キャリアのように毎月加盟店から売り上げが計上される仕組みとなっています。
独立性
銀行傘下ローン会社は法規制により、限られたサービスしか提供できません。
しかし、プレミアグループは銀行傘下ではない為、ワランティや自動車仕入れサポートさど、多くのサービスを提供できます。
海外戦略
日本車割合が84%のタイに注力し、直営工場を4拠点に拡大しています。
業績は右肩上がり
2016年~2020年(予想)の通期売上高・経常利益・純利益の推移です。

業績は連続右肩上がりですね。
このグラフは5年間しか取り上げていませんが、実は9年間ずっと右肩上がりです。
クレジット事業
増税前の駆け込み需要
上場により知名度増加
加盟店前年比111.5%
ワランティ事業
自社ブランドの「プライムワランティ」伸長
EGS(株)子会社化
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財務
2015年~2019年自己資本比率と自己資本の推移です。

自己資本比率は12.4%とかなり低い状況です。
有利子負債の割合が多いということなので、今のところは健全とは言えません。
2017年~2020年のROEの推移です

ROEは非常に高いですね。収益力が高く優秀です。
ROEに対してROAがかなり低いですね。
これはレバレッジ経営(借金をして経営を回していること)をしている特徴です。
レバレッジ経営をしていると、事業が失敗したときのダメージが大きいので注意が必要です。
株価推移
これはプレミアグループの2年チャートです。
引用:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/chart.html?ric=7199.T
11月15日
株価 2,403円
PER 15.49倍
PBR 5.85倍
利回り 1.8%
信用倍率 2,322倍
外国人保有率 22.8%
浮動株 19.9%
時価総額 25,160百万円
回転日数 9日
緩やかにN字を描いていますね。
2018年末の暴落後もすぐに回復しているので、人気はありそうです。
来年には上場来高値更新してくれそうですね。
PER、PBRの指数的には割高感があるので買うタイミングには注意。
まとめ
・2019年2Qの決算は好調
・ROE高い
・開拓余地がある事業
・自社株買いが行われる
・自己資本比率低い
・株価は現在割高
以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。