コインパーキングのタイムズで有名なパーク24株式会社についての記事です。この記事では、パーク24の銘柄分析を行い、投資家様に株式を買う上での判断基準として役立つ情報を記載しております。
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パーク24(4666)カーシェアでNo.1企業の実力【10月株主優待】
この記事の要点です
- カーシェアリング事業が堅調
- 株主優待あり
- 業績は28期連続増収。経常利益は過去最高益の予想
- 配当金は減配なし。来年は記念配当もあるか
- 財務は少したよりない
- 株価は3,000円超えると勝手に予想
拡大するカーシェアリング
こちらはパーク24のセグメント別売上高です。

やはり国内駐車場の事業が大半を占めていますが、モビリティと称されるカーシェアリングサービスが波に乗っています。
こちらはカーシェアリングの車両台数の比較です。
引用元:https://sharing-economy-lab.jp/share-car-economy
パーク24のタイムズカーシェアが圧倒的台数を誇っています。
また、このタイムズカープラスのサービスを利用する為には月額制の会員登録をする必要があります。
会員費は月額880円
そしてこの会員は毎年約20%ずつ増え続けており、
2019年10月での会員数は130万人となっています。
都内では維持費の関係から自家用車を手放す人が増えてきており、カーシェアリングに移行する人が急増しているようです。
パーク24はそんなニーズをしっかりとらえ、真っ先に事業展開したのが功を奏しました。
現在同社はコインパーキング、カーシェアリング共に売上No.1企業となっています。業界No.1は投資対象として魅力的です。
お得な株主優待
パーク24には株主優待制度があります。
100株以上保有で保有株式数に応じて「タイムズパーキング」、「タイムズカーレンタル」、「タイムズスパ・レスタ」で使用できる優待券を配布しています。

保有数における配分は以下です。
100株保有
2,000円分
1,000株~4,999株
5,000円分
5,000株以上
10,000円分
参考:https://www.park24.co.jp/ir/stock/special.html
100株保有時で優待利回り0.73%となっています。(12月17日)
権利確定日は10月末です。
業績は28期連続増収
パーク24の5年間の業績推移です。

売上はずっと右肩上がり。
実は28期連続増収しています。
さすが日本一のコインパーキングですね。
2020年の予想では経常利益が最高益となる見込みです。
要因としては
・国内駐車場が堅調
・モビリティ事業が堅調
ということです。
海外駐車場事業は伸び悩んでおり、設備投資がかさんでいる状態です。
配当性向高いが、減配せず
過去5年間での配当と配当性向の推移です。

配当は4年間横ばいです。
減配は過去10年はされていないので、多少利益が下がっても減配することはなさそうです。
2020年の配当性向は最も低いですが、配当金は維持する予定となっています。
ちなみに2021年は創業50周年となるので、記念配当が期待できます。
2年後なのでまだ先の話ですが、頭にとどめておきましょう。
財務
こちら、財務に関する指標になります。
総資産 | 293,097百万円 |
自己資本 | 90,407百万円 |
利益剰余金 | 63,004百万円 |
有利子負債倍率 | 1.54 |
自己資本比率 | 30.8% |
減価償却 | 33,200百万円 |
設備投資 | 46,600百万円 |
自己資本比率は少し低めです。
その関係で有利子負債倍率は高め。
減価償却費と設備投資が結構大きいですね。
どちらもモビリティ事業が半分以上の割合を占めているようです。
自己資本比率が50%かつ利益剰余金>有利子負債となれば健全な財務として評価できるようになります。
収益力は改善の兆し
こちらはROE,ROA,売上営業利益率の推移です。

海外駐車場の事業を取り組み始めてから収益力が下がり続けてましたが、2020年から回復する見通しとなっています。
このROEはどれだけ効率よく収益を得ているかを表す指標で、8%を超えると合格ラインと言われています。
ROEが15%以上あるので、比較的優良なビジネスモデルと言えます。
株価推移
パーク24の5年チャートです。
楽天証券より引用
株価は5年間であまり変わっていないですね。
2020年は経常利益が最高益となるので、3000円くらいは超えると思いますが。。
▽株価指標(2019年12月17日)
株価 | 2,735円 | ||
PER | 32.99 | 信用倍率 | 2.37倍 |
PBR | 4.80 | 外国保有率 | 31.8% |
配当利回り | 2.56% | 浮動株 | 8.3% |
PBR4.8倍は高いですね~。特に不動産事業ってPER,PBRが低い企業が多いので悪目立ちします。。
それでも配当利回りはそんなに低くないですね。
優待+配当利回りは3%を超えます。
信用倍率は特に高くありません。
日本一の駐車場企業だけあって外国人には結構買われていますね。
為替とかダウとか全然関係ないのに左右されちゃうんでしょうね。笑
まとめ
・駐車場のシェアは日本首位級
・カーシェア事業は成長中
・28期連続増収
・ROE改善
・2021年は記念配当に期待
・海外事業が軟調
・有利子負債倍率が高い
・PBRが高い
以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。