こんにちは
日産の現在(2019年6月5日時点)の株価と経営状況について書かせていただきます。
日産の株価・経営状況
株価は大暴落中
現在の日産の株価は758.8円。
昨日年初来安値を更新しています。
参照元:yahoo!ファイナンス
暴落の原因とは
株価暴落の原因は2019年5月15日に発表した2018年の連結決算です。
以下、内容になります。
まずは2017年度と2018年度の累計です。
(億円) | 17年度累計 | 18年度累計 | 増減 | 対前年同期比 |
売上高 | 119,512 | 11,5742 | -3,770 | -3.2% |
営業利益 | 5,748 | 3,182 | -2,566 | -44.6% |
経常利益 | 7,503 | 5,465 | -2,038 | -27.8% |
当期純利益 | 7,469 | 3,191 | -4,278 | -57.3% |
純利益ー57.3%は災害級ですね。
続いて2019年度の見通しです。
(億円) | 2018年度実績 | 2019年度見通し | 増減 | 対前年同期比 |
売上高 | 11,5742 | 113,000 | -2,742 | -2.4% |
営業利益 | 3,182 | 2,300 | -882 | -27.7% |
当期純利益 | 3,191 | 1,700 | -1,491 | -46.7% |
さらに下がっとるやないか!笑
どうしてこんなことに。。
西川社長はこの業績悪化についてコメントしています。
結果、北米事業の営業利益率は1.2%にとどまっています。
ルノーとの闘い

フランスの自動車会社・ルノーは日産の株式を43%も保有している大株主です。25%以上の保有になるので、議決権停止の権利がありますね。
日産の元会長カルロス・ゴーン氏がルノーの取締役だったこともあり、言い方を悪くすれば、日産はルノーの私腹を肥やすために利用されていました。
持分利益によるかさ増し
ルノーは日産の持分利益を計上できる為、(ルノー自社の業績+日産の利益の一部)が決算内容となっています。
日産が景気のいい時はルノーの業績赤字をプラ転させたりしていたそうです。
配当金のつり上げ
日産の配当金は1株あたり57円
約7%
脅威の数値ですね。
しかしこれもゴーン氏がルノーの資金を潤沢させる為の作戦でした。
業績不振だったルノーは20年間日産の株を保有していることで、
株式の購入金額を上回る配当金を手にしていたのです。
ちなみにゴーン無き現在は20年3月期に配当金を40円に引き下げるようです。
まだ買うな!?
理由は3つ。
①決算報告によると20年3月期では利益が減少する見通し。
②トランプ氏による貿易摩擦。タイムリーな話をすると、米中貿易戦争や、メキシコへの制裁関税ですね。輸出企業の株価は下がる可能性が高い。
③ルノーの経営が低迷していること。もはや切っても切れない関係のルノーが足を引っ張っている事実です。
買いのタイミング
今まで見てくださった方は、こんな銘柄買えないよ!と思うかもしれません。
確かに業績悪化中の企業は手を出しづらいですが、右肩上がりに転じたときに株価が高騰することはよくあります。
また、40円に引き下げられたとはいえ、約5%の配当金は大きいですよね。
ということで、買いのタイミングについて書かせていただきました。
①上記3つの理由が解消されたとき
②前年同期比より純利益が増加
③ルノーとの経営統合
ではでは^^