銘柄分析

三菱商事(8058)はなぜ高配当を維持できるのか。銘柄分析。

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高配当で有名な三菱商事についての記事です。最新決算で減益を発表した同社の配当金は今後も増配されるのか、財務面は問題ないか、投資家目線で分析します。

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企業情報

社名 三菱商事(株)
創立 1954年
代表取締役社長 垣内 威彦
従業員数 79,997名
決算月 3月
大株主 日本トラスティ信託
日本マスター信託
明治安田生命保険
東京海上日動
自社

 

日本の総合商社の中では時価総額や純利益の額が最も大きく日本ナンバーワンの商社といえます。
参考に他社の数値を比較してみました。

他社比較
出典:https://www.buffett-code.com/company/8058/financial

 

事業内容

セグメントは以下になります。

産業インフラ 天然ガス
総合素材 石油・化学
金属資源 自動車
食品 コンシューマー
電力ソリューション 複合都市開発

 

総合商社というだけあって、幅広い事業に取り組んでいます。

セグメント別の純利益は以下になります。

セグメント別利益

資源事業(天然ガス、石油・化学、金属資源)だけで半分以上を占めています。

そのため、業績は資源の価格に影響されやすいです。

 

業績

三菱商事の業績です。


出典:https://kabutan.jp/stock/finance?code=8058

2020年3月期は減益予想です。
理由としては、以下の資料にあるように、資源事業が足を引っ張っているようです。

今年は資源安や個人消費の減少により資源事業の業績が悪化しています。
また、米中貿易摩擦の影響で自動車事業も前期比-42%と大きく下げています。


出典:https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/ir/library/meetings/pdf/200205/20200205j.pdf

 

翌年は増益の見通しが立っているとのことなので、あまり悲観的になる必要はないです。

こういった事業は原料の価格変動に左右されやすいので、安定して右肩上がりになることは難しいです。

配当

では、気になる配当の方を見てみましょう。

こちらは2月10日時点の三菱商事の配当利回りと、他社とを比較したものです。

配当金の比較
出典:Yahoo!ファイナンス

三菱商事は配当利回り4.52%
非常に高いですね。
配当性向は33%にとどまっているので、業績が下がっていても問題はなさそうですね。

住友商事がさらに高い4.7%となっています。
今の配当だけ見ると住友の方が優秀ですね。。笑

配当金の推移について下図を見てください。

配当金の推移
出典:https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/ir/adr/allot/

配当金は2015年から毎年増加しており、

4年間で約2.8倍
にまで成長しています。

累進配当について

なんでこんなに羽振りがいいか気になるところですよね。

実は、三菱商事は「累進配当」を掲げています。

◇累進配当とは◇
減配を行わず、配当金を維持または増配し続ける資本政策のこと

これは三菱商事の中期経営戦略に明言されています。
下記に一部を抜粋します。

中期経営戦略出典:三菱商事_中期経営戦略2021

この経営戦略は2021年までのものなので、2022年以降も累進配当を継続するかどうかは保証がありません

しかし、株主への還元に重きを置く経営方針に変わりはないので、大きな挫折なくいけば、増配し続けることと思います。

また、配当性向が30%から35%に引き上げる旨も示しており、2021年度の配当金は順調にいけば200円になるとのことです。


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収益性

三菱商事の収益性に関する推移です。

収益性
出典:https://www.buffett-code.com/company/8058/financial

ROEは10%をキープしています。

他の商社も10%付近なので、そんなに悪くない数値です。

私たちの資本から得られる利益が10%で、そのうちの45%が配当金で戻ってくると考えると、三菱商事の取り分は少なく感じられますが、そもそも売上高が巨額なので、問題ないのでしょうね。

また、中期経営戦略にROEの向上に関して触れており、3,000憶円の自社株買いをすることを発表しています。


出典:ブルームバーグ

自社株買いをすれば自己資本が減るので、それでROEの向上を狙っているようですね。

ROE=純利益/自己資本

 

財務

財務に関する指標です。

三菱商事の財務
出典:https://kabutan.jp/stock/finance?code=8058

自己資本比率は30%と低めです。

しかし、有利子負債倍率が低めなので、流動負債が多いことがわかります。

利益剰余金が潤沢しているので、多額の配当金に耐えうる余力は十分ですね。

以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。