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メルカリ(4385)株価下落。メルペイ事業のビジネスモデルについて。

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メルカリが11月7日に決算発表した翌日、株価は大きく下落しました。下落した要因とメルペイのビジネスモデル、今後のメルカリの予想について書かせていただきます。

メルカリ(4385)株価下落。メルペイ事業のビジネスモデルについて。

この記事の要点です。

  1. メルカリの利益大幅減により株価が下落
  2. フリーマーケットのメルカリ事業は好調だが、それ以外の事業への投資が多すぎる
  3. QRコード決済は生き残りが難しく、投資分を回収できない可能性がある。

 

メルペイ事業が不振

「メルペイ」とはメルカリが運営している決済サービスのことです。

PayPayなどでおなじみのQRコード決済もできます。

現在(11月10日)のメルペイの利用者数は500万人
トップのPayPayの利用者は1500万人です。

徐々に利用者は伸びてきていますが、このメルペイに多大な広告費をかけているので、大きな赤字となっています。

ちなみに主力のフリマアプリのメルカリ事業は好調です。

過大な投資をする2つの理由


①莫大なビジネスチャンス

日本は海外に比べ、現金主義の傾向があります。少額の買い物に関しては8割の日本人が現金を使って支払っています。
東京オリンピックに向け、政府がキャッシュレス化をプッシュしたおかげで国民の意識が変わり、日本人の8割が顧客対象となっています。
この事業でトップシェアを獲得できれば多額の利益につながる為、投資を惜しみません。


②生き残る事業者は1~2社のみ

QRコード決済は現在
・PayPay
・楽天ペイ
・d払い
・LINE Pay
・OrigamiPay
・セブン・ペイ(撤退)
など、多くの企業が参入し、独自のキャンペーンを展開して大乱闘を繰り広げています。

ICOCAやSuicaなど、同じ機能を持つものをわざわざ使い分ける人はいないでしょう。
楽天経済圏で生活する人はどこに行っても楽天Payしか使わず、yahoo!プレミアム会員ならPayPayしか使いません。

数年後には1ユーザーが使う決済手段は1~2つに絞られてくることは目に見えています。

その為、多くの宣伝とキャンペーンを行い、自社の決済アプリをアピールしているのです。


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メルペイのビジネスモデル

メルペイの収益源は加盟店からの決済手数料になります。

決済手数料は永年1.5%を掲げています。

加盟店のメリット

・初期費用・固定費は
0円
・他社の決済手数料は3年まで無料だが、3年以降は不透明。

 

利用者のメリット

・メルカリの売上金を1P=1円としてメルペイに変換できる
・Apple Payと同じようにiDでの支払いができる

メルカリの狙いとしては、メルペイ利用者をメルペイへ、メルペイ利用者をメルカリに誘いこみ、相乗効果を得ることです。


引用:https://pdf.irpocket.com/C4385/D5nz/pOPH/pyL1.pdf

売上と利益が相反する動き

2015年から2019年の業績推移です。

メルカリの業績

売上と利益がクロスを描いています

メルカリ事業は好調ですが、メルペイ事業と米国メルカリ事業の宣伝費と人件費がかさみ、利益がマイナスとなっています。

つづいて2015年から2019年のEPSの推移です。

メルカリのEPS

EPSは純利益ほどの下落率ではありませんでしたが、5年連続マイナスとなっています。前向きにとらえれば成長段階といえます。

 

財務について

メルカリの自己資本比率

2018年に上場してから自己資本が大きく伸びています。自己資本比率は安定していません。赤字になってでも広告費を増やしているので、借入金が多いことは想像できます。

 

収益力はマイナス

2015年から2019年のROE・ROA・営業利益率の推移です。

メルペイと米国メルカリ事業の投資による利益減が多すぎて、収益力がわかりづらいですね。
とにかく今のところは全体でみると利益が全く取れていない状態です。
メルカリ事業のみだと営業利益率は15%となっています。(決算報告書より

 

株価推移

メルカリの2年チャートです。

メルカリのチャート
株価 2,147円
PER 配当
PBR 6.35 信用倍率 7.46

 

株価は右肩下がりですね。

利益がマイナスなのでPERは算出できません。

PBRはかなり高いですが、まだ成長段階で純資産が一流企業と比べて低めなことを考慮すると、少し割高程度だと思います。

直近の決算によって株価は大きく下落しています。
やはり市場の想定よりも宣伝費の過多が問題視されているようです。

メルペイ事業が成功するかどうかによって今後の株価は大きく影響してくるでしょう。

個人的にはQRコード決済の普及は
①PayPay
②LINE Pay
③楽天Pay
の順番で落ち着くと予想しているので、あまりメルペイには期待できないかな。。

 

まとめ

・主力のメルペイ事業は好調
・投資による利益減なので、成長期待

・会社の財政を圧迫しかねるほどの投資過多
・メルペイ事業はライバルが強すぎて望み薄

以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。