マクドナルドといえば、国内No.1のハンバーガーショップです。
実はこの会社、52か月連続で売上が増加していたんです。。!
その驚きの収益モデルを主軸に銘柄分析をしていきます。
こんな人におすすめ
・マクドナルドの株主優待を狙っている人
・マクドナルドの今後の成長について気になる人
動画で見たい人はこちら!
Contents
マクドナルドは不動産業だった!?驚きの収益モデルとは・・
この記事で伝えたいこと
・優待券で2回食事ができる
・飲食業界の中でトップレベルの収益性
・FCは非常に優れたビジネスモデル
・
株主優待
マクドナルドにはお得な株主優待があります。
時期と内容はこのようになっています。
時期:6月末 12月末
優待内容:マクドナルドの商品引換券
必要金額 50万2,000円
商品引換券
①バーガー引換券2枚
②サイドメニュー引換券2枚
③ドリンク引換券2枚
①~③を合わせて1冊とし、株式保有数によって下図のように冊数が増えます。

100株保有で食事が2回分楽しめる内容となっています。
収益モデルが優秀
マクドナルドは
営業利益率 10%
ROE 11%
と、飲食業界の中では群を抜いて収益性が高いです。
比較対象としてモスバーガーでおなじみモスフーズを上げると、
営業利益率 2%
ROE 2%
です。
マクドナルドはモスバーガーが1,000円稼いでいる間に5,000円稼いでくるんです。笑
営業利益率=営業利益÷利益×100
ROE(自己資本利益率)
=純利益÷自己資本×100
株主から集めたお金からどれだけ利益を生み出しているかを示す値。
高いほど、効率よく稼いでいることが言える
売上の中身は飲食店経営だけではなかった
収益性の高さの秘密を探る為、マクドナルドの損益計算書を見てみました。
こちら
引用:有価証券報告書
売上高の構成は
直営店売上高とフランチャイズ収入に分かれています。
フランチャイズとは?
個人のオーナーや法人が企業(マクドナルドなど)の看板、商品、ノウハウを得て店舗を経営する権利を獲得し、企業はそのオーナーや法人から対価をもらうという仕組みのこと
マクドナルドのフランチャイズとは
マクドナルドのフランチャイズに加盟されると、4つの収益が発生します。
①ロイヤリティ
②契約金
③賃貸料
④広告宣伝費
です。
①ロイヤリティとは
フランチャイズ店の売上の一部を得る仕組みです。
マクドナルドの場合はフランチャイズ店から売上金の3%が毎月得られます。
下記は2019年の有価証券報告書に記載されていたものです。

引用:有価証券報告書
配当金みたいな感覚ですが、大切なのは利益ではなく、売上から3%入ってくる、そこがミソです。
言い換えると、その店舗が赤字だったとしても確実に収益が入ってくる仕組み、なのです。
②契約金とは
いわゆる初期費用です。
マクドナルドとのフランチャイズ契約を結ぶにあたって、必要な費用です。
下図に有価証券報告書に記載されていた情報を載せます。

引用:有価証券報告書
③賃貸料(不動産業)とは
マクドナルドが不動産で儲けているといわれる所以です。
実はマクドナルドは自社が保有する店舗をフランチャイズオーナーに貸し出し、その賃貸料を収益としています。
もちろんマクドナルドの保有コストを上回る金額を徴収しているので、マクドナルドは店舗を増やせば増やすほど儲かります。
ちなみにフランチャイズ店は2020年3月時点で2024店舗あります。
④広告宣伝費とは
マクドナルドの広告宣伝費の4.5%がフランチャイズ店から収益として入ります。
2024店舗あるので、4.5%ずつ徴収したら確実にプラスになりますよね笑
収益性が高い理由
上記4つの収益にはコストがあまりかかっていません。
そして不景気だろうが関係なく入ってくるロイヤリティや家賃、広告宣伝費
このフランチャイズ事業こそがマクドナルドの高収益性を生み出していたのです。
月次業績は好調
2020年3月の月次業績は
4年4か月振りにマイナスとなりました。
が、このコロナの影響下で-0.1%はほぼ無傷と言っていいレベルです。
業績を維持している理由は
ドライブスルーの急増
です。
感染の懸念から、人が集まるところで食べたくない、買いに行きたくない、そういう需要にマッチし、ドライブスルーが急増したようです。
また、3月より非接触型のデリバリーも開始し、そちらの注文も増加しているようなので、
コロナの影響で売上高が大きく落ちることはなさそうです。
財務
マクドナルドの財務面は非常に優秀です。
引用:https://kabutan.jp/stock/finance?code=2702
自己資本比率は70%越えです。
40%以上で倒産リスクがなくなるといわれているので、問題ないですね。
有利子負債倍率も0.01と非常に少ないです。
経営が悪化でもしばらく耐えうる資産を持っているので、減配などのリスクも今のところはありません。
安心財務です。
まとめ
・営業利益率が非常に高く、成長に期待ができる。
・FC事業は安定した収益が入ってくるシステム
・FC事業による比重を徐々に大きくし、収益性を向上してる
・財務は非常に健全
つまり株価は安定しやすい。
以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。