右肩下がりだった神戸物産の株価ですが、9月24日に株価分割が発表され、本日25日に株価は続伸しました。
神戸物産<3038>株価上昇!株式分割のメリットは・・
この記事の要点
・株式分割により株価は上がる
・業績及び財務は好調
・株価は割高
企業情報
社名 | (株)神戸物産 |
本社所在地 | 兵庫県加古郡 |
設立 | 1985年 |
資本金 | 64百万円 |
従業員 | 連結 2.061人 |
事業 | 「業務スーパー」など卸売業 |
代表取締役 | 沼田博和 |
事業
①販売小売事業
「業務スーパー」の経営。
品物が安く、プライベートブランド商品が人気です。
店舗数は徐々に増えています。
②外食事業
「ワールドビュッフェ」
世界各国の料理を提供する、国内最大級のビュッフェレストランです。「馳走菜」
“日常の食卓代行”をコンセプトにした惣菜店。
店内手作りにこだわりながら、添加物や保存料をほとんど使用しない体に優しいメニューを提供しています。
③その他
「エコ再生エネルギー事業」
「海外事業」
「観光事業」
株価上昇の理由は株式分割

タピオカバブル崩壊と言われ、株価が続落していた同社ですが、9月24日に発表された「株式分割」により、株価が回復の兆しを見せました。
株式分割とは・・・
1株100円→2株50円
のように、株を分割させることです。
今回の分割の割合は1:2なので、上の例で挙げたように、持ち株数が倍になり、株価は半分になります。
メリット
・株価が安くなることで、買われやすくなる。
・分割権利を狙って流動性がよくなる
・配当金据え置きの場合は株主が受け取る配当金が増える
神戸物産の株式分割の場合
基準日:10月31日
割合:1株→2株
配当金:記載なし
株主優待:必要株数が2倍に変更
優待及び配当金が10月末となっているので、その分は変更前の数値が適用されます。
ちなみに1年前にも同様の株式分割が行われています。
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業績
こちらは売上高・経常利益・純利益の推移です。

売上、経常利益、純利益どれも連続で伸びていますね。
9月12日に発表された3Qの決算でも、経常利益が前年比26%増と好調なようです。
業務スーパー事業
におけるPB商品が根強い人気となっているようです。
出店数は昨年同時期と比べて21店舗増で
全830店舗となっています。
神戸クック・ワールドビュッフェ
における売り上げは20.6%増となっています。
出店数は昨年同時期と比べて3店舗増で
全13店舗となっています。
財務
自己資本比率と自己資本の推移です。
利益剰余金:37,757百万円
有利子負債:67,432百万円
自己資本は2016年から2018年にかけて約2倍に成長しています。
自己資本比率も同様に約2倍になっていますね。
しかし、23%は正直低いです。
自己資本に対して借金が多いということですので、50%は欲しいところです。
ROE・ROAの推移です

ROEは徐々に下がっていますね。
自己資本が大きく増えたことが起因しています。
それでも28.8%は高い数値です。
収益率は良いと言えるでしょう。
ROAも7%あるので、優秀と言えます。
優位性とリスク
優位性
・PB商品が低価格
自社で企画し、自社工場で大量生産している為、低価格が実現しています。
・他社にはない輸入品
業務スーパーでは普通のスーパーでは見かけない海外輸入品が多くあります。
リスク
・消費税増税による売り上げの落ち込み
2019年10月に消費税増税が実施されます。それによって一般消費者の財布の紐はきつくなるでしょう。
株価推移
9月25日
株価 5,070円
PER 21.74倍
PBR 7.1倍
配当利回り 0.7%
外国人投資家 12.7%
浮動株 7.5%
時価総額 346,788百万円
PBR7倍は割高ですね。。
8月中旬まで株価はメキメキ伸びていましたが、
ここ最近は調整ムードになっていた模様。
そんなところで株式分割です。
しばらくは上がり続けるでしょうが、10月末の権利落ちに注意です。
まとめ
・業績は好調
・高ROE
・株式分割による流動性の向上
・その他の事業は好調ではない
・株価は割高
・有利子負債が多い
以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。