Klabの銘柄分析をしました。
注目されていた新作ラブライブの影響はどうだったのでしょうか。
この記事はゲーム会社への投資に興味がある方向けに書いています。
Contents
Klab(3656)株価分析。新作ラブライブで注目されていたが・・
この記事の要点
- 管理費の増加で業績は右肩下がり
- ラブライブはビッグコンテンツであり、収益は見込める
- ラブライブ以外のゲームの減損損失
企業情報
社名 | Klab株式会社 |
本社所在地 | 東京都港区 |
設立 | 2008年 |
事業内容 | ゲーム事業 |
代表取締役社長 | 森田英克 |
従業員数 | 単体 535名 |
決算 | 12月 |
主要株主 | 真田哲弥(創業者) |
ちなみにコロプラの馬場功淳社長はKlab出身です。
株主優待
引用:https://www.klab.com/jp/ir/benefits/
- 保有株式数・保有期間に応じて、当社が提供しております人気ゲームタイトルをデザインしたオリジナルクオカードを進呈(複数種類ご用意)
- 毎年12月末時点で、500株(5単元)以上の当社株式を6ヶ月以上継続して保有されている株主様を対象
- 券面は全て500円で統一
ゲーム事業とベンチャーキャピタル事業
同社の事業内容は主にスマートホン向けゲームになります。
特に好評なのが2015年7月にリリースした『BLEACH Brave Souls』
実績はこちら⇩
・全世界4000万DL
・各国セールスランキング
カタール:1位
バーレーン:1位
日本:3位
フランス:6位
UAE:6位
カナダ:9位
オーストリア:10位
アメリカ:19位
また、わずかながらベンチャーキャピタル事業も展開しています。
シード、アーリーステージと言われる威嚇的若い段階ののインターネット起業に投資及び支援を行っています。
セグメントの割合はこんな感じです。

ほとんどゲーム事業なので、ベンチャーキャピタル事業でのつまづきは今のところ気にしなくてもよさそうです。
優位性とラブライブについて
ゲーム市場に追い風
モバイルゲーム市場は世界的に売上が増加しています。eスポーツの発展も加わり、需要が増え続けることと思われます。
ビッグコンテンツの新作ゲーム
Klabとブシロードが共同開発している、ラブライブの新作アプリが9月26日にリリースされるています。
ラブライブがどれだけ巨大なコンテンツなのかは下図をご覧ください。
引用:博報堂_支出喚起力
これは博報堂がリサーチした2019年の支出喚起力ランキングです。
支出喚起力とは、コアファンによる、年間の関連市場規模の指標のことです。
このランキングで18位となっており、ポケモンと近しい数値であることから、ラブライブの売上に期待できることがわかります。
現在4000万以上のダウンロード数を記録しており、売上を大きくけん引しています。
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業績は右肩下がり
Klabの売上高と純利益の推移です
抜粋:Klab_決算資料
売上は上がっているものの、純利益が低下していますね。
収益力の下がったゲームの減損損失が響いているようです。
『BLEACH』以外の既存タイトルの売上が減少
『禍つヴァールハイト』の減損損失計上
人件費が増加
広告宣伝費が減少
財務はそんなに悪くない
総資産 | 23,669百万円 |
自己資本 | 65.3% |
利益剰余金 | 6,227百万円 |
有利子負債倍率 | 0.13倍 |
設備投資 | 2,433百万\ |
研究開発費 | 115百万円 |
優秀。
自己資本はソフト開発による無形固定資産が計上されている為、順調に伸びています。
ですが、自己資本比率は2019年12月に下がると予想されています。
やはり管理費がかさみ、有利子負債を抱える状況が続くようですね。
それでも自己資本比率が60%以上あるので、財務的に問題はありません。むしろ良い方です。
続いてROE・ROAの推移です。
収益性
売上営業利益率 | 5.33 |
ROE | 9.22 |
ROA | 6.02 |
収益性を示すROEは業界内では低めです。
営業利益率も高くないので、この数値を見ると今後の成長性にはあまり期待ができないように思えます。
ただ、ゲーム会社はコンテンツが当たればそれで爆益につながるので、投機的なものととらえればあまり関係ないのですが。。笑
ROEについての記事はこちら
➡ROEの見かたと使い方
ちなみに同業他社のROEはこのようになっています。
ROE参考値
ガンホー | 22.88% |
ミクシィ | 5.58% |
コロプラ | 1.53% |
ガンホー優秀ですね~
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株価推移
2年チャートです。
引用:楽天証券_Klab_チャート
4月16日時点
株価 | 696 | 配当 | ー |
PER | 18.5 | 信用倍率 | 1.4倍 |
PBR | 1.7 | 外国人保有率 | % |
株価は低迷しています。
ラブライブの勢いがなくなってしまい、既存のゲーム売上に頼ってる状態ですが、新しいコンテンツを出さないと厳しいかもしれません。。
➡PERについての記事はこちら
➡PBRについての記事はこちら
信用倍率は高くないので、まだ伸びしろがあるかと思います。
まとめ
・全体的にゲーム市場は伸びている
・BLEACHのアプリは国内外で好調
・財務は悪くない
・管理費の増加による利益減
・株価は割高
・BLEACH以外のゲームが伸び悩み
以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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