銘柄紹介

JXTG<5020>大暴落!【なぜ原油は下がるのか】

原油系大手企業のJXTGの株価が決算後に暴落しました。その原因と銘柄分析を書きます。

 

JXTG大暴落 しばらく様子見か

JXTGホールディングスは決算後に株価を大きく下げました。
業績悪化もありますが、この手の原油関係の企業は原油価格にも大きく影響を受けます。

配当利回りが高いので、魅力的ですが、ひとまず様子見するのが賢明かと思います。

この記事の要点は以下の3つ

アメリカを中心とする貿易摩擦により原油価格が不安定
株価回復が期待できる
業績悪化は一時的

では、株価分析と企業情報を書いていきます。

日本を代表する巨大石油企業

社名 JXTGホールディングス(株)
本社所在地 東京都千代田区
設立 2010年4月
事業内容 石油精製販売、開発
資本金 1000億円
従業員数 連結 4万695人
代表取締役社長 杉森務

 

3つ事業内容

以下の3つの事業が中枢となっています。

  1. エネルギー

    グループにおける最大の中核会社
    石油製品(ガソリン・灯油・潤滑油など)の製造および販売
    石油化学製品の製造および販売
    ガス(LPガス・LNG)・石炭の輸入および販売
    電力の販売
  2. 石油・天然ガス開発事業

    JXTGグループにおいて、上流にあたる石油・天然ガス開発を担う中核会社
    石油、天然ガスその他の鉱物資源の探鉱および開発
    石油、天然ガスその他の鉱物資源およびそれらの副産物の採取、加工、貯蔵、売買および輸送
  3. 金属事業

    銅を中心とした資源・素材の供給を担う非鉄金属の総合メーカー
    非鉄金属資源の開発・採掘
    非鉄金属製品(銅・金・銀など)および電材加工製品の製造・販売
    非鉄金属リサイクルおよび産業廃棄物処理

 

業績{株価暴落の原因}

先日の株価暴落は
第一四半期の業績悪化です。

(百万円) 売上高 経常利益 純利益
18年4~6月 2,566,927 217,196 145,138
19年4~6月 2,514,844 42,533 17,387
前年比 -2% -80.4% -88.0%


純利益がー80.4%

原因
①原油・銅・為替価格の低下
②低燃費化、供給過多による石油製品の需要低下



なぜ原油価格が下がるのか

原油の価格も株価と同じく、需要があれば高騰し、需要がなくなれば下落します。
上がる要因と下がる要因をまとめました。

原油価格が上がる
・原油生産国が生産量を少なくする
・世界的に原油の消費量が増加

 

原油価格が下がる
・原油生産国が生産量を増やす
・米国の原油の保有量が多い
・米国とサウジアラビアの対立
・ドル高

 

WTI原油先物のチャートです↓

現在は去年の同時期に比べて、1バレル当たり14ドルも安くなっています。

割合にしてー20.5%です。

下がり幅は非常に大きいですね。

通期の業績は悪くない

通期の業績予想はそこまで悪くない模様。

(百万円) 売上高 経常利益 純利益 配当金
2017年3月 7,025,062 249,115 150,008 16円
2018年3月 10,301,072 467,435 361,922 19円
2019年3月 11,129,630 508,617 322,319 21円
2020年3月予定 11,500,000 515,000 320,000 22円

引用:株探_JXTG

あくまでも予想です。笑

 

良い要素
・配当金は年々増加
・売上高は増加しているので、事業規模が拡大している

悪い要素
・純利益、経常利益は2年ぶりの下落

 



財務状況

財務状況を一部抜粋しました。

ROE 12.3%
ROA 3.8%
営業CF 3,441百万円
財務CF -1,966百万円
投資CF -2,096百万円
現金等 3,789百万円
自己資本 2,717,840百万円
自己資本率 32.1%
利益剰余金 1,272,960百万円
有利子負債 2,217,933百万円

引用:株探_JXTG

ROEとROAの差が大きいですね、こういう場合はレバレッジ経営と言って、多額の借金をして経営しているパターンです。

有利子負債が大きいのがその証拠ですね。

多くの利益を生み出すことが出来ますが、失敗したときのリスクも大きいです。

良い要素
・ROEが高い
・営業CFがプラス

悪い要素
・自己資本率が低い
・有利子負債が大きい

 

優位性

ガソリン販売シェア国内No.1
エネオスなどのガソリンスタンドを手掛けています。
需要がなくなることはないでしょう。

原油処理能力国内No.1

パラキシレン供給能力アジアNo.1
パラキシレンは合成樹脂の材料となるもので、安定した需要があります。
ですが、中国におけるパラキシレン供給過多により、今回の業績は低下しました。

株価予想

引用:楽天証券_JXTG_チャート

上図が株価と移動平均線で、下図がMACDです。

PER 4.58倍
PBR 0.55倍
配当利回り 4.8%
信用倍率 9.78倍
外国人投資家所有率 37.2%
投資信託所有率 9.5%

2018年と比べると大きく下落していますね。
この銘柄は原油価格につられる性質があるので、
原油が高騰しないと株価が高騰するのは難しいと思います。

現在(2019年8月11日)の原油価格は著しく低下しています。
下落抑制措置を必ず取ってくるので、徐々に原油価格は回復すると思います。
また、通期の業績はそこまで悪くはありませんでしたね。

株を買うのはそれからでいいかと思います。

450円で200株、430円で200株、のように下落に対応で切るように分配して買うのがおすすめです。

良い要素
・PER低め
・PBR低い
・配当利回りが高い

悪い要素
・信用倍率が高いので、売りが入りやすい
・MACDでは下降トレンド

 

まとめ

株価下落の原因
→1Qの業績悪化

業績悪化の原因
→原油価格低下
→石油製品の供給過多

原油価格低下の要因
→景気悪化による需要低下の懸念
→米を中心とする貿易摩擦

株を買うタイミング
→①原油価格の上昇
→②業績改善

①原油価格の上昇
→下落抑制措置
→ドル安

②業績改善
→通期の業績は安定

せっかくの高配当銘柄なので、見逃すのはもったいないですね。

テクニカル指標を用いてしっかり底を見極めてから買いましょう。

ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。