カード決済システムを手掛けるインテリジェントウェイブの銘柄分析、特徴に関して書かせていただきます。
インテリジェントウェイブ<4847>10月に株価高騰!
この記事の要点は3つ
- クレジットカード会社へのシェア率が非常に高い
- キャッシュレス化が追い風
- 下期の業績がよく、株価は毎年10月に高騰する
以下に企業情報等書かせていただきます。
大日本印刷の子会社
社名 | (株)インテリジェントウェイブ |
本社所在地 | 東京都中央区 |
設立 | 1984年 |
決算月 | 6月 |
代表取締役社長 | 井関司 |
大株主 | 大日本印刷(株) |
事業内容
・金融システムソリューション事業
オンライン決済処理を完遂する為のシステムの開発
同社のシステムをクラウド上で顧客に提供する事業も注力
顧客は銀行、カード会社、証券会社など、シェア率は高い
カード決済システム「NET+1」ほぼすべてのクレジットカード会社が採用
クレジットカード不正検知システム「ACEPlus」は国内導入実績No.1
・プロダクトソリューション事業
サイバーセキュリティ対策の製品の販売業務
海外製品も扱う
セグメント別の営業利益です。

圧倒的に金融ソリューション事業が多いですね。
それでも前年よりはプロダクトソリューションの比率が増しています。
優位性
クレジットカード会社において圧倒的シェア率!
国内カード会社大手1社を除くすべてのカード会社が「NET+1」を採用しています。
さらに、国内カード会社の7割が同社の決済システムを利用しています。
全国のセブン銀行は全て同社のシステムを採用しています。
キャッシュレス化の恩恵大!
国策として広がりを見せているキャッシュレス化。
ペイペイや、LINEペイなど、QRコード決済が増えてきましたが、これら多くが同社のシステムを利用しています。
次世代不正検知システム!
クレジットカード情報の漏洩により、不正利用が後を絶ちません。
また、拡大するEC決済に対応する為、AI活用による次世代不正検知システムの実証実験が顧客のカード会社と共に行われています。
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下期に期待できる
下期の業績が良い
クレジットカード会社、ネット銀行、証券会社など金融関連のシステム開発受託・ハードウェア販売・保守サービスを収益柱としている。金融業界のシステム投資や案件ごとの採算性が影響し、下期の構成比が高い特性がある。
引用:財形新聞
業績の進捗率で買い時を判断する場合は、過去の平均比率を参考したほうがいいですね。

業績
2017年~2019年の売上高・経常利益・純利益の推移

売上高は2017年から2019年にかけて20%向上しています。
経常利益、純利益は15%向上しています。
金融システムソリューション事業
当社製パッケージが増収
クラウドサービス収益改善
販管費増加
プロダクトソリューション事業
当社製品の増加
財務
自己資本比率、自己資本の推移です。
自己資本は年々増加していますね。自社株買いを実施しているので、それが起因していると思われます。
自己資本比率は60%以上をキープしているので倒産リスクは少ないですね。
営業キャッシュフローの推移です。
営業CFは事業が好調なことから、右肩上がりとなっていますね。
問題ありません。
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収益率を表す、ROE(自己資本利益率)、ROA(総資産利益率)の推移です。
ROEは11.3%と悪くありませんね。
しかし、IT業界はROEが高い企業が多いので、業界の平均よりは低いです。
ROAも同じく、低くはありませんが、業界の平均には至っていません。
設備投資を積極的に行っていることが要因の一つにあります。
株価推移 10月に注目
3年チャートです。
9月13日時点
株価 780円
PER 28.46倍
PBR 3.22倍
配当利回り 1.15%
信用倍率 2.48倍
外国人保有率 4.4%
回転日数 17.5日
株価は2年間ほぼ変わらず。
業績も大きく伸びていないですからね。
2017年、2018年共に10月に大きく株価が上昇しています。
下期の業績が伸びやすいことと関係しているのでしょう。
今年も10月の株価急上昇に期待したいですね。
意外と外国人保有率は低めですね。
信用倍率も低いので、暴落リスクは少ないと思われます。
まとめ
・キャッシュレス化と相性がいい
・カード会社のシェア率が非常に高い
・暴落リスク少ない
・自己資本比率が高く、倒産リスク少ない
・すでにシェア率が高いので、業績の大きな伸びは期待できない
・配当利回りが低い
以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。