12月6日発表の決算によりストップ高となった(株)アイルに関する記事です。この記事では、アイルの株価高騰の要因、アイルの業績及び財務を投資家目線で分析します。
アイル(3854)決算好調で株価高騰。
企業情報
社名 | 株式会社アイル |
設立 | 1991年 |
本社所在地 | 大阪府大阪市 |
代用取締役 | 岩本 哲夫 |
従業員数 | 連結665人 |
事業 | 在庫管理システム |
大株主 | GTホールディングス 岩本哲夫 持株会 |
大株主に社長と持株会があるのはプラス材料になります。
事業内容
●システムソリューション事業
・在庫管理システムの開発、販売
・アイルの売上の約8割を占める
・楽々明細と提携
●Webソリューション事業
・ネットショップの統合管理システムの開発、販売
・アマゾンの商品配送・在庫管理を行う
・PayPayモール、SB PaymentServiseと提携
事業好調により上方修正
12月6日に上方修正を発表しました。
第2四半期累計業績が下記のように変更されました。
売上高 +14%
営業利益 +52%
純利益 +49%
純利益の上がり幅すごい。笑
ストック型収益なので、今後も継続して収益を見こめるのが強みとなっています。
業績
5年間の業績推移です。

美しい業績。笑
とてもきれいな右肩上がりです。
グラフにはしていませんが、実は
9年連続増収しています。
また、売上だけ伸びているのではなく、それを追い越す勢いで利益が伸びているのが好印象です。
しっかり業務改善して利益率を上げている証拠です。
財務良好
財務に関する指標です。
総資産 | 7,198百万円 |
自己資本 | 3,278百万円 |
自己資本比率 | 45.5% |
有利子負債倍率 | 0.11 |
設備投資 | ― |
研究開発費 | 49百万円 |
引用:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/search/quote.html?ric=3854.T
自己資本比率は45%とちょうどいいラインです。
高すぎても低すぎても投資対象としてはマイナス評価になってしまうので。。
設備投資はなく、研究開発費も少ないのでオッケーです。
有利子負債の割合も少なく、健全な財務と言えます。
収益力は改善
収益力に関する指標です。
売上営業利益率 | 12.31 |
ROE | 30.75 |
ROA | 14.00 |
営業利益率、ROEともに高い水準です。
収益力はここ数年で改善されてきています。
営業利益率やROEが伸びているのは経営陣が優秀なので、今後業績が落ち込んで株価が暴落することがあってもすぐに回復すると思います。
株価は急騰
5年チャートです。
株価 | 2,047円 | ||
PER | 48.85 | 回転日数 | 4.7 |
PBR | 17.97 | 外国人保有率 | 8.5% |
配当利回り | 0.49% | 浮動株 | 7.8% |
▽2018年までは一定の月に以上に出来高が集中する、仕手株のような動き
▽2019年12月6日に発表した1Q決算で上方修正されたことにより株価は大きく続伸
▽PER,PBRともに高いですが、成長企業の場合はあまりあてになりません。
▽ストップ高抜けた後はじりじり下がっていくと思われます。
まとめ
・9年連続増収
・財務健全
・持株会あり、社長が大株主
・大手顧客と提携
・ストック収益による安定性
・株価は過熱気味
以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。