経済

ファーウェイの技術力はどれほど凄いのか【わかりやすく説明】


スマホの出荷台数がAppleを抜き、世界2位となっているファーウェイ。(2019年5月)

他のメーカーと同スペックの品でも値段が安いことと、中国の会社ということで、怪しいという声もちらほらありますが、実際はどうなんでしょうか。

ファーウェイの技術力について

略歴

ファーウェイの歴史

1987年
会社設立

2010年2月
米国のファストカンパニー誌で、世界で最も革新的な企業ランキングという部門にて、世界第5位に選出(上位4位はGAFA)

2016年3月
特許出願数2年連続首位獲得

2017年5月
アメリカの経済雑誌フォーブスの「最も価値あるブランドTOP100」にて中国唯一のランクイン

2017年7月
フォーチューン・グローバル500(全世界の企業を対象にした総収益ランキング)にて83位

2017年9月
世界初の人工知能内臓プロセッサ「NPU」を発表

2018年2月
世界初の5Gに対応した商用端末「HUAWEI 5G CPE」

2018年9月
スマホ出荷台数世界2位

2019年4月
5Gの標準必須特許の保有件数ランキング1位

会社設立から30年で世界2位まで上り詰めたのは驚きですね、しかし、偽物や粗悪品という印象の強かった中国の会社がなぜここまで上り詰めることができたのでしょうか

ファーウェイ成長の理由

大量生産・自動化

安さの秘密はここにあります。
ファーウェイの工場ではロボットによる自動化が進んでおり、スマホの製造ラインには28人しかおらず、28秒に1台のペースでスマホがつくられています。

中国の政策

中国では2009年より「家電下郷」という政策が始まりました。これは農村に家電製品を普及させるために施行されたもので、山東・河南・四川・青島市の住民を対象に、特定の家電製品を買うと補助金が出るという内容です。この特定の家電製品とはカラーテレビ・冷蔵庫・洗濯機・携帯電話のジャンルで、中国政府の審査が通ったものを指し、ほとんどが中国メーカーの製品で構成されています。
要するに、

①家電製品の新規顧客を獲得
②自国メーカーの販売促進

以上の2つのメリットを得られる政策です。

これによって恩恵を受けたファーウェイは売上を伸ばし、それを研究費用や品質向上にあてがいう資金を獲得しています。

中国政府からの援助

2009年、北欧の複数の都市における、世界初の第4世代(4G)移動通信システムの構築にファーウェイは抜擢されました。当時世界的にはほぼ無名の会社でしたが、この大役を務めたことにより、ノルウェー全体の移動通信システムの再構築という巨大な案件を受注しました。
さらに、その案件を予算内かつ短納期で務め上げたことにより、ファーウェイという会社は世界に名乗りを上げることができるようになったのです。

そしてその後、多くの功績を残した同社に対して中国政府は数十億ドルの支援をしたと言われています。ファーウェイ自体は否定しており、同社は非上場企業の為、財務報告の義務はありません。真実を明らかにするのは難しいでしょう。

VSアメリカ

 現在アメリカの大統領トランプ氏からはファーウェイ製品の使用の禁止が発令されています(2019年5月)

トランプ氏はファーウェイ製品には情報を盗み出す部品が組み込まれている為と言及していますが、実際そのような証拠はつかめていないようです。

実際、2000年代に米シスコシステムズからソフトウェアを盗み出していたという前科はあるそうですが、トランプ氏がこのようにファーウェイを排除しようとするのは、5Gの覇権を中国に握られたくないからです。

情報通信システムは軍事力と直結します。このままでは世界一の情報大国であるアメリカとしては自国の情報網が中国に乗っ取られてしまう。。しかし5Gの技術力ではすでに適わないので、米国にはファーウェイとの関わりを断つという選択をしたのですが、今後どう転がっていくのでしょうか。。。